英:Negative Posting
マイナス転記とは、SAP FIにおいて反対仕訳を行う際に、通常は借方・貸方を反転して転記する代わりに、元の借方・貸方区分を維持したまま、金額をマイナス値として転記する方式です。
通常の反対仕訳では借方と貸方が反転するため、仕訳明細の件数が増加し、元仕訳との対応関係が分かりにくくなる場合があります。
このような課題に対し、仕訳の可読性を向上させ、元仕訳と反対仕訳の関係を直感的に把握できるようにする目的で、マイナス転記の仕組みが提供されています。
マイナス転記を使用した反対仕訳には、以下の特徴があります。
マイナス転記を利用するためには、 反対仕訳理由での設定に加えて、会社コード単位でマイナス転記を許可する設定が必要です。
経理部門が主体となって利用し、IT部門が会社コード設定および反対仕訳理由のカスタマイズを支援します。
| IMGパス | Tr-CD | 機能 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 財務会計 → 総勘定元帳 → 会社コード → 会社コード設定 | - | 会社コード設定 | マイナス転記を会社コード単位で許可します |
| 財務会計 → 総勘定元帳 → 取引 → 調整転記 / 反対仕訳 → 反対仕訳理由の定義 | - | 反対仕訳理由定義 | 反対仕訳理由ごとにマイナス転記可否を設定します |
| Tr-CD | 機能 | 説明 |
|---|---|---|
| FB08 | 伝票反対仕訳 | マイナス転記設定に基づき反対仕訳を実行します |
| ID | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| T001 | 会社コード | マイナス転記可否を含む会社コード設定情報を管理します |
| T041C | 反対仕訳理由 | マイナス転記可否の定義情報を管理します |
| BKPF | 会計伝票ヘッダ | マイナス転記を含む反対仕訳情報を保持します |
| BSEG | 会計伝票明細 | マイナス金額の仕訳明細を管理します |
| ID | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| FI_DOCUMENT_REVERSE | 伝票反対仕訳 | マイナス転記を含む反対仕訳処理を実行します |