購買とは何か

このトピックでは、購買とはなにかを取り上げて説明します。

 

購買とは、企業が事業活動に必要なものを、外部から購入することです。原材料や部品、商品などの仕入だけでなく、生産設備や備品、消耗品、サービスの購入、あるいは外注加工や配送などの委託業務も含まれます。

   

代表的な購買方式には次のものがあります。

購買のタイミングと量による分類

次のような購買方式があります。 (1)当用買方式(都度購入方式) 必要な都度購入する方式。過剰在庫の防止や運転資金が少なくてもよい。入手が容易な資材・部品に適用されます。 (2)長期契約方式 年間購入量をサプライヤー(仕入先)に提示し、必要なタイミングに合わせて分納させる方式である。単価の引き下げや在庫量の削減が可能でり、納期も安定します。

価格の契約による分類

次のような購買方式があります。 (1)競争入札方式品 入札の参加者を限定する指名競争入札と限定しない一般競争入札があります。競争原理により低価格の購入が可能です 。 (2)見積り合わせ方式 あらかじめ選定した複数の企業から見積りを取り、比較検討して決定する。 (3)随意契約方式 購買担当者がその都度、交渉を行い決定する。

組織面による分類

次のような購買方式があります。 (1)集中購買(中央購買)方式 本社で集中して必要とする資材を購買する方式です。 (2)分散購買(地方購買)方式 工場や事業所、営業所で必要とする資材を購買する方式です。

購買活動は自社が主導権をもっているため、二つの組織体系が存在する販売管理と異なり、下記のように一つの体系のみを用意されています。

  • 購買組織:
    集中購買か分散購買によって、購買組織の割当単位をそれぞれ企業グループ、会社又はプラントにすることができます。
  • 購買グループ:
    異なった作業領域に責任を持つ複数の購買グループに分けることが できます。実組織にあわせて定義すればよいですが、仮想組織として使用することもできます。

購買処理の典型的な業務フローは下記の図のようになります。