チェック

英:Check
領域:

 

チェックとは、AP拡張機能の1つであり、SAP標準には存在しないチェックロジックを追加実装する場合に用いられる機能のことです。

チェックのロジック定義

TrCD:GGB0を使って以下の手順でチェックを登録します。

  1. アプリケーションエリアを選択 
    アプリケーションエリアとは、チェックロジックを追加することができる機能群(財務会計・管理会計などの単位)の階層のことです。
    まず対象のアプリケーションエリア(例えば:財務会計>伝票明細)を選択します。
  2. メッセージIDを登録
    チェックは、チェックを通らなかった場合に必ず何かしらのエラーメッセージを出力する設定が必要となります。
    チェックの実装画面に遷移する前に必ずメッセージID登録のポップアップ画面が表示されるますので、そこでどのメッセージクラスを利用するかを定義します。
  3. チェックを登録
    チェックを登録してチェックの名称を入力します。
  4. ステップを登録
    チェックのステップを登録します。ステップにて実際のチェックロジックが含められます。複数のステップを登録することができます。
  5. 前提条件を定義
    ステップのチェックが実行される前提条件の式を定義します。
  6. チェックを実装
    ステップのチェックロジックの式を定義します、Exitで呼び出されるサブルーチンを指定することもできます。

会社コードへのチェック有効化

SPRO(※1)を使って会社コード別に会計伝票のチェックを有効化します。

トランザクション

Tr‐CD名称説明
GCX2FI-SL: クライアント依存ユーザExitチェック・代入のそれぞれの機能で呼び出したいプログラムを指定
GGB0チェック更新チェックを登録・変更
SPRO(※1)定義:転記チェック会社コード別に、会計伝票のチェックを定義

SPROを利用する場合

IMGパス
※1ECC:財務会計(新規)→財務会計共通設定(新)→ツール→チェック/代入→会計伝票のチェック
S4:財務会計→財務会計共通設定→ツール→チェック/代入→会計伝票のチェック

テーブル

ID名称説明
T80DFI-SL: クライアント依存ユーザ Exit 用制御テーブル
GB93有効(Valid)チェックの定義情報を格納
T001D会計伝票チェック会社別のチェック有効化定義情報を格納