反対仕訳理由

英:Reversal Reason

 

反対仕訳理由とは、SAP FIにおいて仕訳を反対仕訳(取消)する際に、反対仕訳の転記日付や会計期間の扱いを制御するための区分です。 主に反対仕訳時の業務上の意図を明確にする目的で使用されます。

会計伝票の入力後に誤りが判明した場合、単純に伝票を削除するのではなく、会計的な履歴を残したまま修正する必要があります。

このためSAPでは、元の仕訳を残したまま反対仕訳を行う仕組みが提供されており、その際に転記日付や決算影響を制御するために反対仕訳理由が導入されています。

反対仕訳理由を指定することで、以下の内容が決定されます。

  • 反対仕訳の転記日付(元伝票日付/当日/指定日)
  • 会計期間への影響有無
  • 決算済期間への影響の回避方法

反対仕訳理由は、入力ミスの取消、決算後の修正、期跨ぎ調整など、業務シーンに応じて使い分けられます。

4.1 運用主体

経理部門が主体となって運用し、IT部門がカスタマイズ設定および運用ルール整備を支援します。

4.2 主な作業

  • 反対仕訳理由の選択による仕訳取消処理
  • 決算前後に応じた適切な理由の使い分け
  • 運用ルールに基づく利用状況の確認
  • 監査対応時の仕訳履歴説明
  • 反対仕訳理由は自由入力ではなく、事前に定義されたものから選択します。
  • 不適切な反対仕訳理由を選択すると、決算数値に影響を与える可能性があります。
  • 決算確定後の期間に対しては、原則として同日反対は使用できません。
  • 業務マニュアルで利用基準を明確に定めることが重要です。

6.1 カスタマイズ

  • IMGで反対仕訳理由を定義します。
  • 反対仕訳時の転記日付ルールを理由ごとに設定します。

6.2 トランザクション

Tr-CD機能説明
FB08 伝票反対仕訳 会計伝票の反対仕訳を行います
OBA7 反対仕訳理由定義 反対仕訳理由のカスタマイズを行います

6.3 テーブル

ID名称説明
T003R 反対仕訳理由 反対仕訳理由の定義情報を管理します
BKPF 会計伝票ヘッダ 反対仕訳情報(反対伝票番号など)を保持します

6.4 汎用モジュール

ID名称説明
FI_DOCUMENT_REVERSE 伝票反対仕訳 会計伝票の反対仕訳処理を実行します
  • 会計伝票
  • 反対仕訳
  • 転記日付
  • 会計期間