目次

レポートライタ

英:Report Writer

 

1. 定義

レポートライタとは、SAP標準で提供されている帳票作成機能であり、主に FI/COの会計データを対象として、集計帳票を定義・実行するためのツールです。

2. 背景

SAPでは、財務会計や管理会計において、多様な切り口で会計データを集計・分析するニーズがあります。これらの要件に対して、プログラミングによらずに帳票を作成できる仕組みが求められてきました。

このような背景から、会計集計ロジックを定義するための基盤機能として、レポートライタが提供されています。後に操作性を高めたレポートペインタが追加され、両者は相互補完的な関係となっています。

3. 概説

レポートライタは単一のテーブルからデータを取得し、好みのレイアウトで表示することができます。
複数のテーブルを結合して表示することはできないが、ビューを作成しておけば、ビューをテーブルの代わりとして使用することが可能です。なお、項目の集計や四則演算は可能です。 レポートライタでは、以下の要素を定義して帳票を作成します。

これらの定義に基づき、帳票実行時にはSAP標準の会計テーブルから自動的に集計が行われます。主に FI/COの定型集計帳票 の作成に利用されます。

4. 運用

4.1 運用主体

経理部門や管理会計部門が主体となり、IT部門が設計・保守を支援する形で運用されます。

4.2 作業

(業務運用)

(開発作業)
以下の手順でレポートライタを作成します。

  1. ライブラリ登録(Tr:GR21)
  2. セット登録(Tr:GS01)
  3. セット変数登録(Tr:GS11)
  4. レポート:登録(Tr:GR31)
  5. ジョブ登録(Tr:GR51)
  6. レポートをユーザ開放する

5. 注意点

そのため、帳票定義はIT部門が管理し、業務部門は実行専用とする運用が一般的です。

6. 補足

6.1トランザクション

Tr-CD機能説明
GR21ライブラリ登録ライブラリ登録。ライブラリの変更と照会はそれぞれGR22、GR23を使用
GR31レポート登録レポート登録。レポートの変更と照会はそれぞれGR32、GR33を使用
GR51ジョブ登録ジョブ登録。ジョブの変更と照会はそれぞれGR52、GR53を使用
GR55ジョブ実行ジョブ実行
GS11セット変数登録レポートの変数を登録。変数の変更と照会はそれぞれGS12、GS13を使用
GCTR移送:レポートライタレポートペインタの移送取得

6.2テーブル

ID名称説明
T800レポートライタ: レポートレポートライタのレポート定義を格納
T801Kレポートライタ: ライブラリレポートライタのライブラリ定義を格納
T801Lレポートライタ: ライブラリ項目レポートライタの特性定義を格納
T801Pレポートライタ: ライブラリのキー数値レポートライタのキー数値定義を格納
T802Gセット:変数レポートライタの変数値定義を格納
T803Jレポートライタ: ジョブレポートライタのJOB定義を格納
T803Lレポートライタ: ジョブ登録JOBの関連レポート情報を格納
T804Aレポートライタ: ファイルテキストレポートライタで使用可能なテーブル名を格納

6.3汎用モジュール

ID名称説明
G_PROGRAM_NAMEJOB名から自動生成されたプログラム名称を取得

参考

SAP公式ヘルプ