データ型
このトピックでは、ABAP言語のデータ型を取り上げて説明します。
データ型階層
基本タイプ
組込みデータ型とも呼ばれます。 基本タイプは言語により事前定義されています。
カテゴリ | 型 | 初期項目長 | 有効項目長 | 初期値 | 意味 | JAVA | C# |
---|---|---|---|---|---|---|---|
数値 | I | 4 | 4 | 0 | 整数 | int | Int32(int) |
F | 8 | 8 | 0 | 浮動小数 | double | Doubleクラス(double) | |
P | 8 | 1-16 | 0 | 4ビットで一桁を表現し、最後の4ビットを使って符号と小数点を表現する | BigDecimalクラス | Decimal構造体 | |
文字 | C | 1 | 1-65535 | ’ … ’ | テキスト項目(英数字) | Stringクラス | Stringクラス(string) |
D | 8 | 8 | '00000000' | 日付項目( 書式: YYYYMMDD) | Dateクラス | DateTime構造体 | |
N | 1 | 1-65535 | '0 … 0' | テキスト項目(数字) | Stringクラス | Stringクラス(string) | |
T | 6 | 6 | '000000' | 時刻項目(書式: HHMMSS) | Timeクラス | DateTime構造体 | |
バイト | X | 1 | 1-65535 | '0 … 0' | バイト項目 | - | - |
XString | 0 | 可変長 | - | - |
参照タイプ
参照タイプは、他のデータを参照するポイントのことです。
複合タイプ
ABAPの複合タイプは構造体や内部テーブルがあります。typesコマンドより宣言することができます。
構造体
構造体とは,「いろいろな種類の互いに関連するデータをまとめて, 1つのかたまりにしたもの」です。 例えば、「コード、名称、単位、単価」などのデータを一品目分だけまとめて定義すれば、一つの構造体になります。
ABAPでは、構造体を構成する要素がコンポーネントと呼ばれています。 構造体の個別コンポーネントを参照するには、<structure name>-<component name>のように、構造名と要素名の間にハイフンを入れます。
内部テーブル
内部テーブルはABAP固有のデータ型であり、一言でいうと、メモリ上のデータベーステーブルのことです。