プラント

SAP ECCは柔軟性のために、プラントという仮想組織単位を使用して、品目の管理を行います。

プラントは、次の領域で重要な役割を果たします。

  • 品目評価
    評価レベルがプラントの場合、在庫品目は、プラントレベルで評価されます。 評価レベルがプラントの場合、各プラントに対して品目単価を定義することができます。 各プラントは、独自の勘定設定を登録することができます。
  • 在庫管理
    在庫品目はプラント内で管理されます。
  • MRP
    品目計画は各プラントに対して計画されます。
  • 生産
    原価計算において、評価価格のみがプラントに定義されています。
    また、プラントがプラント保全計画タスクを実行する場合、プラントは保全計画プラントとして定義されます。 保全計画プラントは、他のプラント (更新プラント) に対して計画タスクを実行することもできます。

SAP ERP企業構造におけるプラントの位置付けを概念図で表現すると、下記のようになります。

プラントは、基本的にはどのようなレベルや範囲に対しても設定できます。すなわち、利用する企業の考え方によっては、MRPを重視したり、在庫評価範囲を重視したり、様々な設定が可能です。 在庫の最適化を図るために、物理的に離れた場所をただ一つのプラントで管理することができる企業もあれば、きめ細かい生産管理を行えるようにするために、製品毎にプラントを設定する企業もあります。