組織構造

 

このトピックでは、SAP販売管理システムの組織構造を取り上げて説明します。

SAP ERPの販売管理モジュールは、営業活動における実組織を反映した組織要素とは別に、価格設定、伝票フローなど販売管理のために仮組織要素を提供します。割り当てにより実組織要素が仮組織要素に関連づけられます。 各組織要素の定義や組織間の割り当てはカスタマイジングにより行います。

1-1.販売管理における仮組織

販売管理における組織は、販売組織、流通チャネル、製品部門という構成要素で表現されます。 これらの組織構成要素を、以下に図示します。 (参考元: sap help)

  • 販売組織
    販売組織は法的な意味での販売単位を表します、例えば、XX事業部。各販売組織には 1 つの会社コードが割り当てられます。この会社コードは、販売組織の業務トランザクションを主に財務会計の点から追跡します。
  • 流通チャンネル
    流通チャンネルは販売方法を表すものです、例えば、店舗小売、卸売、通信販売(電話)、通信販売(Internet)など。
  • 製品部門
    品目、製品またはサービスのグループ化方法。製品またはサービスは製品部門1つに対してのみ割り当てられます。
  • 販売エリア
    販売エリアは、販売組織、流通チャネル、製品部門の組み合わせとして定義されます。品目など販売に関わるすべてのデータは販売エリア毎に定義することができます。

1-2.営業活動における実組織

営業活動における販売組織は、営業所、販売グループ、営業員という構成要素で表現されます。 以下の図は営業促進と販売の組織例を示しています。 (参考元: sap help)

  • 営業所
    営業所を使って、地理的に離れている各販売拠点を定義できます。例えば、シカゴ営業所、東京営業所など。
  • 販売グループ
    営業所の所員は販売グループに分割することができます。