FB08個別反対仕訳
このトピックは個別反対仕訳(TrCD:FB08)機能を説明します。
1.概要
1.1 機能概要
FB08は、すでに転記された会計伝票(FI伝票)を取消(リバース)するためのトランザクションです。 取消処理を行うと、元の伝票と相殺される反対仕訳伝票が自動的に作成されます。
1.2 利用目的
- 誤って転記した会計伝票の修正
- 金額、勘定科目、転記日などの入力ミス対応
- 正しい内容で再転記するための前処理
1.3 注意事項
- 取消後、元伝票は変更不可
- 伝票を直接修正することはできず、必ず取消 → 再転記が必要
- 会計期間がクローズされている場合、取消できないことがある
2. 前提条件
- 対象の会計伝票がすでに転記済であること
- 取消対象の会計期間がオープンであること
- FB08の実行権限を保有していること
3. 使用トランザクション
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| トランザクションコード | FB08 |
| メニュー例 | 会計 → 財務会計 → 総勘定元帳 → 伝票 → 取消 |
4. 操作手順
4.1 FB08の起動
- SAPメニュー画面でコマンドフィールドに FB08 を入力
- Enterキーを押下
4.2 取消対象伝票および取消理由等の入力
(操作)
会社コード、伝票番号、会計年度、反対仕訳理由を入力し、転記ボタンを押下する。
(画面項目)
| No. | 項目名 | 説明 |
|---|---|---|
| 1 | 伝票番号* | 反対仕訳の対象となる伝票の伝票番号を入力 |
| 2 | 会社コード* | 会社コードを入力 |
| 3 | 会計年度* | 反対仕訳の対象となる伝票の会計年度を入力 |
| 4 | 反対仕訳理由* | 反対仕訳の理由コードを選択 |
| 5 | 転記日付 | 反対仕訳伝票を総勘定元帳へ転記する日付を入力。 |
| 6 | 会計期間 | 反対仕訳伝票の会計期間を入力 |
反対仕訳の理由コードは原則として “業務上の意味付け・使い分け” のためのものであり、SAP標準の反対仕訳ロジックの“転記動作そのもの”には影響しません。 ただし、“業務・分析・統制の世界では極めて重要”な項目であるため、業務マニュアルで利用基準を明確に定めることが重要です。
反対仕訳理由コードはカスタマイズにより自由に定義できますが、基本的には下記の2種類が含められます。
- 01:当期の反対仕訳
対象伝票が当月に転記されており、それを当月キャンセルするときに使用。 - 02:決算済期間の反対仕訳
対象伝票が前月以前に転記されており、それを当月キャンセルするときに使用。
4.3 取消実行
- 入力内容を確認
- 「保存」アイコンをクリック
- 取消伝票番号が画面下部に表示されれば完了
5. 処理結果
- 元の伝票
- ステータス:取消済
- 新たに作成される伝票
- 元伝票と同金額・逆仕訳の取消伝票
6. よくあるエラーと対処法
6.1 会計期間がクローズされている
エラーメッセージ例
会計期間がクローズされています
対処法
- FI担当者に会計期間オープンを依頼
- または、別のオープン期間を転記日に指定
6.2 伝票がすでに取消されている
対処法
- 伝票照会(FB03)でステータスを確認
- 二重取消は不可
