活動計上の流れ

 

TrCD:KL01を実行し、必要な活動タイプを登録しておきます。 例:

Activity TypeDescriptionActivity UnitAllocation cost elemActual Price Indicator
STAF001ENGINEER ACTIVITYH9XX00000015
UTIL001WaterKG9XX00000025

通常は生産や設備保全における作業工数が活動タイプとして定義されますが、電気や水道などの利用料も動タイプとして定義するケースがあります。

  • Activity Unit
    時間などが単位になります。この単位に基づいて活動実績の登録時に活動数量を入力します。
  • Allocation Cost Element
    活動実績に応じて計上される費用の原価要素を定義します。
  • Actual Price Indicator
    期末処理において、活動の実績賃率を計算する方法を定義します。

TrCD:KP26を実行し、オフラインで算出した計画活動単価を、原価センタ x 活動タイプ単位で入力します。 Excelで以下のようなフォーマットでデータを用意しておき、KP26のアップロードを利用できます。

Version0
Period1to12
Cost CenterActivity TypePlan ActivityDistribution keyCapacityDistribution keyUnitPrice (Fixed)Variable pricePrice unitPlan price indicatorPlan quantity setAverage PriceAlloc. cost elementTEquiNoScheduled ActivityLong text exists
CC00001STAF0010212H3000.000.00119XX0000001110
CC00002UTIL0010212KG4926.000.00119XX0000002110

活動実績計上

TrCD:KB21Nを実行して、活動タイプの使用量を計上し、元原価センターから送り先原価センターまたは指図にコストを配賦します。

Send. CCtrSAty TypRec. CCtrRec. OrderTotal Quantity
CC00001STAF001ORD001300
CC00001STAF001ORD002200
CC00002UTIL001ORD001300000
CC00002UTIL001ORD002700000

この時点に金額は使用量×予定価格(活動タイプ&原価センター毎にKP26で前もって登録)で計上されます。 
KB21Nは取消して再実行可能です。

実際原価計算

予定価格で計上した活動の実績価格を計算し、実績価格で活動の費用を再評価します。実績価格はセンダ原価センタの残高を活動タイプに等分し、その金額を活動タイプの活動数量で除算することで求めれます。 実際原価計算の処理流れ(活動分割→実際価格計算→活動再評価)は繰り返し実行可能です。

(1)活動分割

TrCD:KSS2を実行して、コストセンターに計上されたコスト実績を各活動タイプに振り分けます。
活動タイプが複数存在する場合は、原価センターに計上された実際原価は活動数量に関係なく活動タイプで当分し割り当てられます。

(2)実績価格計算

活動タイプの実績価格を求めます。
TrCD:KSIIを実行して、各原価センタ・活動タイプに対して、KSS2で割り当てられた金額をKB21Nで計上された活動数量で割って、単価を算出します。 KB21nで指定した送り先が原価センタの場合、KSIIにてこの単価に各送り先原価センター毎の数量を乗じて、送り先へ実際原価として計上します。
実績価格の計算例 <前提>

  • センダ原価センタの残高: 30,000JPY
  • 活動タイプAの活動数量: 10H
  • 活動タイプBの活動数量: 5H

<実績価格の計算>

  • 活動タイプA: 15,000JPY(当分金額)/10H=@1500
  • 活動タイプB: 15,000JPYY(当分金額)/5H=@3000

(3)活動再評価

指図に計上されている活動タイプをKSIIで求めた実際価格で再評価します。
KB21nで指定した送り先が指図の場合、TrCD:KON2を実行して、センダー原価センタからKSIIで算出されたの実際価格で各指図の活動コストを再評価します。