権限オブジェクト

英:Authorization Object

 

権限オブジェクトとは、権限制御でチェックされるデータ項目及びデータのアクセス方法(照会、登録、変更など)を定義するものです。

権限オブジェクトの上位要素としては権限クラス、下位要素としては権限項目があります。なお、権限オブジェクトの値としては、権限(権限値)があります。 オブジェクト指向の視点からみれば、こちらの各用語はそれぞれいかのように読み取ることができます。

  • 権限オブジェクト ⇒クラス
  • 権限項目 ⇒ クラスのフィールド
  • 権限 ⇒ クラスのインスタンス
  • 権限クラス ⇒ クラスが所属するパッケージ

権限オブジェクトによる権限チェック処理はプログラム実装ロジックの一部になります。実行時にプログラムは権限オブジェクトの定義に従い、ユーザに割り当てられている権限(値)と処理の対象データ、処理方法をチェックすることにより権限制御を実現します。

ABAPディクショナリで、権限オブジェクト はデータエレメント「XUOBJECT」で表現されます。権限オブジェクトの定義は、標準テーブルTOBCに格納されます。

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