製造指図
英:Production Order
定義
製造指図とは、製造担当者にいつどの品目をどこでいくら生産するかという指示情報を記載した伝票のことです。
概要
SAPでは製造指図という単位で製造の進捗及び原価を管理します。
指図ステータス
生産の進捗ごとに、指図ステータスが変わります。
- CRTD(Created)
生産予定確定 - REL(Released)
生産承認済 - GMPS/RMWB(Goods Movement Posted)
生産への材料出庫済み - CNF(Confirmed)
生産の実績時間記録 - DLV(Delivered)
生産終了 - TECO(Technically Completed)
カスタマイズ
運用
製造指図登録
製造指図は、「生産計画を元に変換」するパターンと「マニュアル登録」するパターンの2つに分かれます。
- 計画手配→製造指図変換(T-code:CO41)
- 製造指図登録(T-code:CO01)
- 受注紐づき製造指図登録(T-code:CO08)
製造指図リリース
製造指図が登録されたら、指図ステータス:CRTD(作成済)という状態になっています。 CRTD(作成済)は、あくまで製造指図は予定段階ということを表し、実績計上ができない状態です。そのため、指図ステータスをCRTD(作成済)からREL(リリース)に変更する必要があります。 REL(リリース)にすることで、製造指図に対して実績計上が可能な状態になります。
- 製造指図変更(T-code:CO02))
製造実績計上
製造実績計上では、製造指図に対して、構成品出庫・生産品入庫・作業時間の3つの実績情報を計上していきます。
- 構成品出庫(T-code:MIGO)
- 生産品入庫(T-code:MIGO)
- 作業時間(T-code:CO11N)
製造指図クローズ
製造指図クローズでは、以下二つの意味合いをもっています。
- これ以上製造指図に実績を上げられないように制御をかける
- 実際原価計算に使用する製造指図を明示する
製造指図クローズをするには、指図ステータス:TECO(技術的完了)に変更します。
- 指図ステータス一括変更(T-code:COHV)
- 製造指図変更(T-code:CO02))